Tuesday, December 15, 2009

『プロフェッショナルの条件』

ピーター・ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』を読み返す。以下、面白かったところのまとめ。(少しアレンジしています。)

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会社組織は、明確な一つの使命を持たなければならない。そして組織の成果は、その使命に賛同した知識労働者が、それぞれの専門性と強みを活かしながら力を合わせることによってもたらされる。「自分の行っていることは社会にとって必要不可欠だ」と確信した労働者が集まることで、組織は最高の仕事を成し遂げられる。

このような組織において、すべての者はエグゼクティブである。彼ら・彼女らは、自分の仕事を自分でマネジメントする。上から言われた仕事を単純に繰り返すのではない。組織への貢献に焦点を当てつつ、最上の意思決定を自ら行い、同時に自らの行動の責任を取り、そして常に成果によって評価される。

しかし、自律的であるということは孤独であるということではない。一つの専門知識は、他の専門知識と結合することで、初めて生産的になる。組織で働く者は、「誰に何を理解してもらえば自分の専門知識が成果につながるか」、「組織の業績に対する自分の最も重要な貢献は何か」について徹底的に考えなければならない。知識労働者が構成する組織では、あらゆる者は同等であり、目的を同じくする一つのチームである。組織の使命を共有したメンバーが自律性を保ちつつ、お互いに協力しながら事業を展開することで、成果は生まれる。

このように知識労働者は、自らで自らをマネジメントする。だが、彼ら・彼女らが、自分ではコントロールできないものもある。それは1)時間、2)日常業務、3)他の者が自分の貢献を利用してくれるときのみ、成果をあげることができるという現実、4)組織の内部にいるという現実、である。組織に対する利益は、組織の外の世界の変化によってもたらされる。しかし組織の内部にいると、外の現実が見えにくくなる。

外の現実から切り離され、時代遅れにならないためにも、知識労働者は四、五年おきに新しい知識を仕入れなければならない。そして、イノベーションによって組織を変化させ続けなければならない。イノベーションの方法としては、1)絶えざる改善、2)成功している事業の応用法の開発、3)イノベーション自体を組織のマネジメント・プロセスに取り込む、といったことが挙げられる。

知識人と組織は、互いが互いを必要とする。知識人は、自らの専門知識を社会に適用する手段として組織を見る。組織がなければ、知識人は「好きなことをしている」だけである。組織は知識労働者に対して、その知識を活かすための最高の機会を与えることで初めて、彼ら・彼女らを獲得する。

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