ジャコメッティの画集を買おうと本屋に行くが、見つからなかった。仕方がないのでジャン・ジュネの『ジャコメッティのアトリエ』でも買おうと思ったが、こちらも見つからなかった。しょうがないので、家に帰って数年前のMoMA展のパンフレットを眺める。
Diego Seated in the Studio, 1950ジャコメッティの絵画、あるいはあのヒョロ長い彫刻でもいいのだが、何がそんなに魅力的なのだろうか。疲労の極地で、余計なものすべてをこそぎ落とされた人間が、ギリギリの尊厳を保ちながらそれでもそこにいる、ということなのだろうか。
疲労が溜まってくると、無駄な体力を消費する余裕がなくなるので、感情のブレも少なくなるし、日常の行動もスリムになる。自動人形の果てに自由が訪れる感じ。
「人間は肉を捨て去り、骨にならなければならない」、というようなことをアルトーが言っていた。疲弊の果てに生まれる崇高さ、というのもあるのかもしれない。
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