Sunday, January 10, 2010

「ユリシーズの瞳」

好きな映画を羅列してみる。アメリカ系で言うと70年代のアル・パチーノ、「The Godfather」「Dog Day Afternoon」「Serpico」あたり。特に「Dog Day Afternoon」で、ゲイの恋人に電話をした直後、疲れ切ったソニーが手で顔を覆いながら一点を見つめるシーン、それから「Serpico」のラストシーン、病院のベッドでセルピコが泣くシーンが好き。ただ、最近はあまり見たいとも思わない。

ヨーロッパ系だとテオ・アンゲロブロスの「ユリシーズの瞳」、アンドレイ・タルコフスキーの「ノスタルジア」、フェデリコ・フェリーニの「8 1/2」あたり。こちらは、いまでも常に手元に置いておきたい作品たち。

この三本を貫く特徴。まず、主人公が中年男性。次に、過去と現在の交差、あるいは幻想による現実の侵食。そして、非日常、あるいは旅。最後に、どこかしら死が付きまとう。

特に「ユリシーズの瞳」は圧倒的。この映画を見続けていれば、それほど大きく道を外れることはないような気さえする。



映画ではないが、アントニオ・タブッキの『レクイエム』という小説に、非常に愛着を感じている。そう言えばこの小説も、やはり上記3本の映画の特徴を備えている。憧れの大人を提示してくれる、希少な作品たち。

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