Monday, January 7, 2013

AO

頭の中からフランス語が消えていく。アルジャーノンではないけれど、とても悲しい。ネットでフランス語のラジオを聞きながらこの文章を書いているが、日常的な会話ですらかなり集中しないと聞き取れない。大学で勉強したことが社会人としての人生において役に立たないとはいかがなものか。いや、フランス語が話せる、ということを自分の強みとして自分のキャリアを再構築していくべきなのかもしれない。

大学を卒業しても15%の人間が就職も進学もしない現代において、社会の中で食っていくためには自分で自分をプロデュースする能力が不可欠である。大学入試においてはそれがAOという形であらわれている。生きるということは永遠のAO入試である。それは自分の過去と現在と未来を一つの物語として語るということであり、ポール・リクールが言うところの物語的同一性(identite narratif)、つまり生そのものである。

言い換えれば人生を演劇として演じきるということであり、それは生存していくために僕が命をかけてパリで学んだことでもある。他人とつながらなければ直ちに死にいたる世界において、いかにして自分を魅力的な商品として提示できるか。それを入試というフィールドにおいて発見していくのがAOであり、同時にそれはリーダーという立場にいるいまの僕自身にも強く求められるものである。リーダーはチームのメンバーを生徒とするAOの講師である。

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