学生時代に一緒にアルトーの勉強会を開いていた女友達と神田で待ち合わせをしてクリムトでワインを飲んだ。二件目のバーでもう一人の女友達が合流、三人で酒を酌み交わす。途中でフランクさんが来店、昼は商社、夜はオペラ歌手という異色の天才で、お目にかかるのはお初だったけれどやけに意気投合して、みんなでオペラを歌う。
あっちに行ったりこっちに行ったりと話題は尽きなかったけれど、渡辺一夫の偉大さを再認識したり下村湖人の存在を教えてもらったりと、言葉に尽くせぬすてきな夜だった。文化というものの偉大さを改めて実感する。
話は前後するが、松丸本舗で本を購入。パトリック・ジュースキントの『香水』だとか、河合隼雄のユングの本だとか。自分の根底の部分を見つめ直すと、そこにはいつも文学がある。それだけはいつまでたっても変わらないんだろうな、と思う。
自分の中に常に新しい物語を通過させないと自分自身がなくなる。これは空気を吸ったり食事をしたりするとの同じくらい、非常に現実的に必要なことである。
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